一般理論
要するに、『一般理論』の結論は、要するにこんな箇条書きでまとめられるだろう:
- 経済は、全体としての需要不足に苦しむことがあり得るし、また実際に苦しんでいる。それは非自発的な失業につながる。
- 経済が需要不足を自動的になおす傾向というのは、そんなものがそもそも存在するにしても、実に働きはのろくて痛々しいものだ。
- これに対して、需要を増やすための政府の政策は、失業をすばやく減らせる。
- ときにはお金の供給(マネーサプライ)を増やすだけでは民間部門に支出を増やすよう納得させられない。だから政府支出がその穴を埋めるために登場しなきゃいけない。